鼻もしくは口から内視鏡を挿入し、のど・食道・胃・十二指腸を観察する検査です。炎症やポリープなど、病気の可能性が疑われるものが見つかった場合、組織を一部採取し、顕微鏡で細胞レベルまで観察する検査(生検)を行います。
当院では、鼻から細い内視鏡を挿入する「経鼻内視鏡検査」をお勧めしています。従来の口から挿入する内視鏡と比べ、嘔吐反射や不快感が少ない上、以前とは比べ物にならないほど画像の質が向上しており、小さな病気や早期がんの発見も増えました。
また、胃がんや胃潰瘍などの原因となるピロリ菌に感染しているかどうか、胃粘膜の観察により判断し、ピロリ菌の感染診断を行うことがあります。
当院では、総合病院でも使用されている富士フィルム社製の上記機種「LASEREO 7000」を使用しています。通常の観察に加えて、2種類のレーザー光による観察が可能で、粘膜表面の微細な血管や構造が強調される「BLI観察」と、正常と異常のわずかな色の違いを強調する「LCI観察」を行うことができます。それにより、早期がんの発見・診断をより確実に行うことができます。
当院では「EG-580NW7」という内視鏡を使用しています。従来の経鼻内視鏡に比べ、画像の質が格段に上がっているため、口から挿入する経口内視鏡と遜色ない写真が撮影できます。もちろん早期がんなどの発見も可能です。
また、経口内視鏡に比べ嘔吐反射が少ないため、のどをよく見る際にも適しています。
当院では「EG-L600ZW7」という内視鏡を使用しています。粘膜の微細な血管の構造などを詳細に観察できる、「拡大内視鏡検査」を行うことができます。ポリープなどが見つかった際、この拡大内視鏡を行うことで、がんもしくは良性腫瘍か詳細に観察することができます。
また、ご希望があれば、経鼻用の細い内視鏡を用いて、口から内視鏡検査を受けることも可能です。